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文献詳細

雑誌文献

臨床検査37巻3号

1993年03月発行

文献概要

TOPICS

Helicobacter pylori―胃炎起炎菌か疑われる新しい病原菌

著者: 藤岡利生1 伊藤彰1 黒木初美1 大野清美1

所属機関: 1大分医科大学第二内科

ページ範囲:P.305 - P.308

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1.はじめに
 胃粘膜上皮細胞の表層にらせん状の細菌が生息していることは,すでに19世紀末ころから知られていたが,1983年にオーストラリアのWarrenとMarshallによって初めて分離・培養されCampylobacter pyloridisと命名された1).その後,形態,発育様式,酵素,脂肪酸組成などの研究結果から新しい属として独立し,Helicobacter pylori(H. pylori)と呼ばれるようになった.今日までの多くの研究により,本菌の胃・十二指腸粘膜に対する病原性はほぼ確立された感がある2,3).本稿では,最近胃炎の起炎菌として注目されているH. Pyloriについて概説する.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1367

印刷版ISSN:0485-1420

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