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今月の主題 酵素検査標準化の動向 測定法と技術的評価
AST,ALTの常用基準法
著者: 中野尚美1
所属機関: 1銀杏学園短期大学
ページ範囲:P.506 - P.511
文献購入ページに移動 わが国における血清ASTおよびALT測定の標準的測定法として十分な検討の結果,専門家の合意の得られた方法として日本臨床化学会(JSCC)から1989年に公表されたJSCC勧告法の測定温度は30℃である.しかし,日常の酵素検査は99%以上の施設において37℃で行われているのがわが国の現状のようである.この測定温度の問題に対処し,日常検査値の標準化を図る目的で新しく提案されたAST,ALT測定のJSCC常用基準法について,勧告法を基に技術的な面から検討を行った結果を含めて解説する.〔臨床検査37(5):506-511, 1993〕
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