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血清ステロイドスルファターゼの測定
著者: 菅原照夫1
所属機関: 1北海道大学産婦人科
ページ範囲:P.543 - P.544
文献購入ページに移動1.はじめに
ステロイドスルファターゼ(STS)は細胞内ミクロゾームに存在し,ステロイド硫酸の3β位の硫酸基を脱硫酸する酵素である.ステロイド硫酸はステロイドレセプターと結合しないため不活性であり1),組織局所においてSTSにより脱硫酸化されて活性ステロイドホルモンとなる.
本酵素STSはヒト組織に広く分布し,副腎,肝臓,皮膚,卵巣,精巣,ことに胎盤において豊富に存在していることが知られている2).一方,血清中のSTS濃度は低く,従来のトリチウムラベルされたステロイド硫酸を基質として活性を測定するという方法3)では血中STSの測定は困難であった.そこで,筆者はELISA法を開発することにより血清STS値の定量を試みた.
ステロイドスルファターゼ(STS)は細胞内ミクロゾームに存在し,ステロイド硫酸の3β位の硫酸基を脱硫酸する酵素である.ステロイド硫酸はステロイドレセプターと結合しないため不活性であり1),組織局所においてSTSにより脱硫酸化されて活性ステロイドホルモンとなる.
本酵素STSはヒト組織に広く分布し,副腎,肝臓,皮膚,卵巣,精巣,ことに胎盤において豊富に存在していることが知られている2).一方,血清中のSTS濃度は低く,従来のトリチウムラベルされたステロイド硫酸を基質として活性を測定するという方法3)では血中STSの測定は困難であった.そこで,筆者はELISA法を開発することにより血清STS値の定量を試みた.
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