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文献詳細

雑誌文献

臨床検査37巻5号

1993年05月発行

文献概要

TOPICS

髄液中シスタチンCと脳アミロイドアンギオパチー

著者: 藤原茂芳1 下手公一1 長井篤1 今岡かおる1 小林祥泰1 恒松徳五郎1

所属機関: 1島根医科大学第3内科

ページ範囲:P.545 - P.547

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 脳出血の大部分は,脳の血管の動脈硬化性変化に高血圧症の要素が加わって起こるが,最近,脳出血の原因として,脳のアミロイトアンギオパチー(cerebral amyloid anglopathy;CAA)か注目を集めるようになった.
 CAAは,脳の血管に特異的にアミロイドか沈着する疾患で,血管がもろく出血しやすくなる.高血圧のない中高年患者に多発性,再発性の皮質下出血を引き起こすのか典型的な例である.高血圧性の脳出血と異なり,治療のための脳外科的手技(血腫除去術など)は,脳出血再発の引き金となる恐れがあり禁忌で,もっぱら保存的な治療か主となる.術前診断か重要であるが,確定診断は病理所見に頼らざるを得ず,困難であった1)

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1367

印刷版ISSN:0485-1420

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