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若年層に拡大するクラミジア感染
著者: 松田静治1
所属機関: 1江東病院産婦人科
ページ範囲:P.549 - P.549
文献購入ページに移動 近年若年層の男女におけるSTDの問題が注目されているが,このことは最近の性意識の変化,性行為の多様化と関係があると考えられる.STDのなかで最も多いのはクラミジア・トリコマチス(Chlamydia trachomatis)感染症である.
クラミジア感染症は,米国では年間300万を超える患者が発生し,CDC(米国防疫センター)の推定では,子宮付属器炎(PID)の20%はクラミジアによるとされ,非淋菌尿道炎も35~60%がクラミジアによって起こることが指摘されている.クラミジアによる感染の病態の特徴は,不顕性感染の多いことであり,検査を行わなければ診断を見逃すことになる.
クラミジア感染症は,米国では年間300万を超える患者が発生し,CDC(米国防疫センター)の推定では,子宮付属器炎(PID)の20%はクラミジアによるとされ,非淋菌尿道炎も35~60%がクラミジアによって起こることが指摘されている.クラミジアによる感染の病態の特徴は,不顕性感染の多いことであり,検査を行わなければ診断を見逃すことになる.
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