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文献詳細

雑誌文献

臨床検査37巻6号

1993年06月発行

文献概要

今月の主題 甲状腺の検査 技術解説

術中迅速診断

著者: 長沼廣1

所属機関: 1仙台市立病院病理科

ページ範囲:P.619 - P.623

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 医療技術の進歩とともに病変の早期診断と縮小手術が時代の趨勢となりつつあり,術中迅速診断の重要性が増している.甲状腺腫瘍の質的な診断においては,超音波検査と穿刺吸引細胞診の併用によりかなり正確な術前診断が可能になってきている.しかし,適切な手術を行うためには確定的な病理診断が不可欠であり,術前診断が不確定なもの,病変の広がりが不明なもの,リンパ節転移の有無が不明なものなどは,その確認を迅速診断に頼らざるをえない.ただし,迅速診断にもいろいろ問題点かあり,必ずしも万能ではない.迅速診断の適応,有用性,限界などを十分に知り,臨床家と綿密な連絡をとることにより,精度の高い術中診断をすることができる.〔臨床検査37(6):619-623,1993〕

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1367

印刷版ISSN:0485-1420

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