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文献詳細

雑誌文献

臨床検査37巻6号

1993年06月発行

文献概要

今月の主題 甲状腺の検査 病態解説

甲状腺癌(乳頭癌,濾胞癌,未分化癌)

著者: 林雄三12

所属機関: 1広島市立安佐市民病院臨床検査部 2広島市立安佐市民病院臨床病理部

ページ範囲:P.642 - P.646

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 甲状腺濾胞上皮由来の悪性腫瘍には乳頭癌,濾胞癌(一括して分化癌)と未分化癌があり,両者は生物学的,形態学的に大きく異なっている.頻度は乳頭癌が最も多く,濾胞癌は5%程度,未分化癌の頻度はさらに低い.乳頭癌の診断基準は細胞所見,特に核に置かれ,濾胞癌では被膜浸潤と脈管侵襲の有無が重視される.未分化癌は生物学的にきわめて悪性であり,60歳以上の高齢者に多く,男性の占める比率が高い.〔臨床検査37(6):642-646,1993〕

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1367

印刷版ISSN:0485-1420

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