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文献詳細

雑誌文献

臨床検査37巻6号

1993年06月発行

文献概要

目でみる症例―検査結果から病態診断へ・6

Ⅲ型高脂血症とアポEアイソフォーム

著者: 久保信彦1 櫻林郁之介2

所属機関: 1自治医科大学大宮医療センター検査部 2自治医科大学大宮医療センター総合医学講座Ⅰ

ページ範囲:P.675 - P.677

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●検査結果の判定●
 アガロースゲル電気泳動法により血清リポ蛋白分画を行った.図1に血清リポ蛋白分画像を示した.アガロースゲル膜の原点に塗布した血清を電気泳動法により展開して脂質染色した所見では,陰極側からβ,preβ,αのリポ蛋白の分画が出現する.これらはそれぞれLDL,VLDL,HDLリポ蛋白に対応している.図1に示した検体では,対照検体と比較してpreβ~β分画が増加しており,しかも幅広いパターンが均一に認められる.これはbroadβと呼ばれており,著明に増加したβVLDLに対応している.LDLは減少している.この所見はIII型高脂血症に特徴的な所見である.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1367

印刷版ISSN:0485-1420

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