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日本病理剖検輯報
著者: 藍沢茂雄12
所属機関: 1東京慈恵会医科大学第2病理学教室 2日本病理学会
ページ範囲:P.678 - P.679
文献購入ページに移動 今日の臨床検査・画像診断の発達を考慮しても,病理解剖の重要性が低下したとは思えない.日本病理剖検輯報(以後輯報)は,世界で唯一の一国を網羅する剖検症例の記録を集積した出版物である.第1輯は1958年に発刊され,今日までに33輯を数える.この編集が日本病理学会によりもくろまれた理由は,第1に疾病の全国分布を知るうえで最大の資料となること,第2に全国に散在している症例を互いに利用しあえる道を講ずることにある.
この種の刊行物は,10年,20年と集積したときに初めて資料としての真価を発揮する.編集の対象は日本全国すべての大学附属病院および年間10体以上の剖検例を持つ主要な約500施設の国公立私立病院である.発行当時は年間約1万体であったが,最近は4万体前後を数えるに至った.日本人死亡の5.5%に相当する.
この種の刊行物は,10年,20年と集積したときに初めて資料としての真価を発揮する.編集の対象は日本全国すべての大学附属病院および年間10体以上の剖検例を持つ主要な約500施設の国公立私立病院である.発行当時は年間約1万体であったが,最近は4万体前後を数えるに至った.日本人死亡の5.5%に相当する.
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