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バイオセンサーを用いるAIDSの検査
著者: 熊谷善博1 高井信治2
所属機関: 1バイオマテリアル研究所 2東京大学生産技術研究所
ページ範囲:P.682 - P.683
分子認識を行う目的でこれまでに数多くのセンサーが開発されてきた.なかでもバイオセンサーは化学センサーの一部で,分子認識素子の性質により酵素センサー,免疫センサーなどが知られている.このうち免疫センサーは,免疫反応に基づく蛋白質,ポリサッカライドやペプチドなどの高分子物質を選択的に検出することが可能である.そこで,現在社会問題化している疾患,AIDSの検査法の開発を行った.
この研究ではモデルシステムとして遺伝子工学的にHIV被覆蛋白質の部分構造を免疫グロブリン超可変部に分子移植した抗原と,HIVenv蛋白質に対するモノクローナル抗体を用いて,抗原抗体反応を起こさせ,この時の光反射スペクトルの変化を促えて測定可能な系を構築した.
この研究ではモデルシステムとして遺伝子工学的にHIV被覆蛋白質の部分構造を免疫グロブリン超可変部に分子移植した抗原と,HIVenv蛋白質に対するモノクローナル抗体を用いて,抗原抗体反応を起こさせ,この時の光反射スペクトルの変化を促えて測定可能な系を構築した.
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