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今月の主題 粘膜免疫と臨床検査
総説
文献概要
好酸球は生体の中で主に粘膜に分布するが,その役割についてはあまり知られていない.好酸球が増加する疾患では好酸球は炎症のエフェクターとしての機能を持つとされているが,粘膜免疫とのかかわりの中ではいまだ不明の点が多い.本稿では,1つの接点として,粘膜免疫の主役であるIgAによる好酸球の脱顆粒について最近の研究成果を紹介する.さらに,好酸球の粘膜への浸潤のメカニズムについても解説を行う.(臨床検査37(7):725-728,1993〕
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