文献詳細
文献概要
今月の主題 粘膜免疫と臨床検査 粘液成分の検査
分泌型IgAとsecretory component
著者: 石黒士雄1
所属機関: 1名古屋大学医学部附属病院分院外科
ページ範囲:P.741 - P.745
文献購入ページに移動分泌型IgA (sIgA)の測定はcom-posite typeの抗原であることを利用し,IgA,secre-tory component (SC)それぞれの抗原に対する2種類の抗体を使用して行う.検体内にはIgA,free-SCなど競合蛋白も共存するので,検体の種類によってさまざまな工夫が必要である.本稿では,外分泌液中でのsIgAの測定のほかに,血液中のsIgA測定法,特定抗原に対する特異sIgA抗体量の測定法などについて紹介した.〔臨床検査37(7):741-745,1993〕
掲載誌情報