文献詳細
今月の主題 粘膜免疫と臨床検査
粘液成分の検査
文献概要
分泌型IgA (sIgA)の測定はcom-posite typeの抗原であることを利用し,IgA,secre-tory component (SC)それぞれの抗原に対する2種類の抗体を使用して行う.検体内にはIgA,free-SCなど競合蛋白も共存するので,検体の種類によってさまざまな工夫が必要である.本稿では,外分泌液中でのsIgAの測定のほかに,血液中のsIgA測定法,特定抗原に対する特異sIgA抗体量の測定法などについて紹介した.〔臨床検査37(7):741-745,1993〕
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