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文献詳細

雑誌文献

臨床検査37巻7号

1993年07月発行

文献概要

今月の主題 粘膜免疫と臨床検査 粘液成分の検査

ムチン(粘液糖蛋白質)

著者: 市川尊文1 石原和彦2 堀田恭子1

所属機関: 1北里大学医学部生化学教室 2北里大学医学部化学教室

ページ範囲:P.747 - P.751

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 ムチン(粘液糖蛋白質)は,粘液産生細胞で合成される高分子糖蛋白質である.粘膜防御因子の1つである粘液の重要な構成成分として,外来の機械的・化学的な刺激から消化管の表層上皮を保護する役割を果たしている.近年,消化性潰瘍において潰瘍治癒の質的問題がクローズアップされ防御因子に対する関心が高まりつつある.ムチンの生化学的測定は,各種胃・十二指腸疾患における胃粘膜防御能の状態を示す1つの指標として大きな意味を持つものと考えられる.〔臨床検査37(7):747-751,1993〕

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1367

印刷版ISSN:0485-1420

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