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カルパインとカルパスタチン
著者: 高野恵美子12 牧正敏1
所属機関: 1京都大学ウイルス研究所 2国立京都病院
ページ範囲:P.797 - P.798
文献購入ページに移動カルパインは,Ca2+を結合するカルモジュリン様領域とパパインなどに似たプロテアーゼ領域を含む.種々の蛋白質を限定分解して,不可逆的変化をもたらすことによって,Ca2+に伴う細胞機能調節を行っていると考えられる.カルパインの天然基質は数十種報告されている.Cキナーゼ,筋蛋白質,核蛋白質や膜蛋白質,膜貫通蛋臼質NCAM,N-カドヘリン,翻訳開始因子4Fの分解,リンホカイン(IL-Iα)のプロセッシングなどである.
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