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文献詳細

雑誌文献

臨床検査37巻7号

1993年07月発行

文献概要

研究

フローサイトメーターを用いた尿中リンパ球,単球の解析方法と保存方法の検討

著者: 大山道雄1 遊佐なを子2 堀田修2

所属機関: 1保健科学研究所仙台支社 2仙台社会保険病院腎センター

ページ範囲:P.803 - P.806

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 筆者らは,フローサイトメーターを用いてIgA腎症患者の尿中細胞(単核球)でも,血液と同様なサイトグラムが得られることに気づいた.そこで,CD 3(Leu 4,ベクトンデッキンソン社;以下BD社),CD 14(LeuM 3 BD社),CD 56(Leu 19,BD社)のモノクローナル抗体を用い,フローサイトメーターによりIgA腎症患者の尿中単核球を解析した.加えて,検体の保存方法についても検討した.その結果,IgA腎症では血中に比べ尿中に存在するNK細胞,単球/マクロファージの割合が有意に高いことが認められた.また,尿中細胞の保存は24時間以内なら測定可能で,成績も新鮮尿と比べ変化が少ないことがわかった.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1367

印刷版ISSN:0485-1420

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