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文献詳細

雑誌文献

臨床検査37巻8号

1993年08月発行

文献概要

今月の主題 抗菌薬感受性試験 技術解説

自動化法

著者: 山根誠久1

所属機関: 1熊本大学医学部臨床検査医学講座

ページ範囲:P.865 - P.869

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細菌検査の自動化は,20年近い年月を経て,わが国の検査室にも広くその効用と有用性が認知されるようになってきた.しかし,これまでの自動化はもっぱら菌種同定に主眼が置かれ,自動化機器による薬剤感受性試験の臨床応用はきわめて限られていた.既にいくつかの自動化機器は市場から撤退している.ほとんどの自動化機器が海外で開発されたため,試験する薬剤が必ずしもわが国の実情に適合していないという点が当初から指摘されていた.現在の自動化機器は,①一定濃度の薬剤を含む培地中での菌発育をkineticに解析して,あらかじめ設定された回帰式から最小発育阻止濃度を換算するもの,②マイクロプレートでの菌発育終末点を自動読み取りするもの,の2つがある.今後,蛍光基質の応用など,迅速な薬剤感受性試験を目的に,ソフトウェアの改善,新しいテクノロジーの展開が期待される.〔臨床検査37(8):865-869,1993〕

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1367

印刷版ISSN:0485-1420

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