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文献詳細

雑誌文献

臨床検査37巻8号

1993年08月発行

文献概要

今月の主題 抗菌薬感受性試験 話題

postantibiotic effect(PAE)

著者: 戸塚恭一1

所属機関: 1東京女子医科大学血液内科

ページ範囲:P.898 - P.899

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1.はじめに
 感染症の治療には,より効果的であるとともに副作用の少ない投与法が必要とされている.したがって,最少の投与量で最大の効果を発揮できる投与法が望まれる.感染症の治療として投与される抗菌薬は必ずしも血液中で一定濃度を保っているわけではない.したがって,薬剤が消失した後の細菌の再増殖がどのようになるのかによって治療効果が大きく異なる可能性がある.最近,細菌や抗菌薬の種類により抗菌薬作用後の再増殖が異なることが明らかとなり,治療上重要な指標と考えられるようになった1).抗菌薬の持つこの作用はpostantibiotic effecet (PAE)として広範に検討されている.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1367

印刷版ISSN:0485-1420

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