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目でみる症例―検査結果から病態診断へ・8
LDH,M(A)サブユニット変異(M'変異)の一例
著者: 須藤加代子1 池田清子2
所属機関: 1東京慈恵会医科大学第三病院臨床検査医学 2東京慈恵会医科大学附属病院中央検査部
ページ範囲:P.911 - P.914
文献購入ページに移動図1―AはタイタンⅢを支持体としたLDHアイソザイム像であり,上段のコントロールに比べ,2,3,4,5型が幅広く泳動されている.特に5型が幅広く,4型との間が狭くなっているように観察された.総活性は480IU/lとわずかに上昇しており,各分画の割合は1型19%,2型33%,3型28%,4型15%,5型5%と4型がわずかに上昇しているが,ほぼ正常と考えられた.これらの結果から,日本では秋田県の6,047名,兵庫医大の57,630名のスクリーニングでも検出されていない,きわめてまれなM′バリアントである可能性が示唆された1).
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