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超高感度光量子検出計による病原体の検出
著者: 山本啓之1
所属機関: 1岐阜大学微生物学講座
ページ範囲:P.920 - P.920
文献購入ページに移動 超高感度光量子検出計(photon counting TV camera)は1光量子を検出する能力を持ち,理論的には1分子の物質さえも検出することが可能である.基本構造はビデオカメラと同じだが,この装置では微小な発光をも輝点として捕捉し放出される光量子を積算して画像にすることができる.
Masukoら1)(1991)の発光輝点計数法(wide-field weak-emitter counting method)は光量子検出計を利用した微小物体の検出計数法で,その原理はわれわれが夜空の星を観察するのと基本的に同じである.すなわち,検出対象の実像を見ることはできないが出てくる光から物体が存在することを感知するという方法論である.この方法で細菌の検出を試みた実験結果は,細菌学の古典的手法である平板培養法と同じ発想で細菌を計数できることを示している.平板培養法では細菌が増殖して集落が形成されることで1個の細胞の存在を増幅感知する.これに対して発光輝点計数法では,検出対象の細菌細胞に発光機能を与え出てくる光を検出しその存在を感知する.
Masukoら1)(1991)の発光輝点計数法(wide-field weak-emitter counting method)は光量子検出計を利用した微小物体の検出計数法で,その原理はわれわれが夜空の星を観察するのと基本的に同じである.すなわち,検出対象の実像を見ることはできないが出てくる光から物体が存在することを感知するという方法論である.この方法で細菌の検出を試みた実験結果は,細菌学の古典的手法である平板培養法と同じ発想で細菌を計数できることを示している.平板培養法では細菌が増殖して集落が形成されることで1個の細胞の存在を増幅感知する.これに対して発光輝点計数法では,検出対象の細菌細胞に発光機能を与え出てくる光を検出しその存在を感知する.
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