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今月の主題 データ処理の未来学―検査成績の報告・解析・保存 検査成績の基準値
小児の基準範囲
著者: 飯田暢子1
所属機関: 1東京都立駒込病院臨床検査科
ページ範囲:P.957 - P.965
文献購入ページに移動 小児の基準範囲設定が難しいのは,基準標本にできる健康な小児のボランティアを得にくいためと,加齢(発育,成長)により測定値が変化する成分があり,そのうえ,乳児期や思春期では発育程度の個体差により基準値のバラツキが大きいためである.難点の解消法として,基準標本を受診患児の中から選ぶ方法と,推定誤差を小さくできる基準値の統計処理法(回帰法その他)を開発した.また,他施設の値の利用法として,成人の値に対する小児の値の利用を提案した.〔臨床検査37(9):957-865,1993〕
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