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抗菌加工繊維
著者: 坂上吉一1
所属機関: 1大阪府立公衆衛生研究所薬事指導部
ページ範囲:P.1029 - P.1030
文献購入ページに移動1.開発の経過と特徴
抗菌加工繊維は,1980年代に"雑菌の繁殖を抑え,臭いを防ぐ"機能性製品として登場したが,特殊な薬剤に浸す"後加工"処理が多く,風合いが落ちたり,洗濯で効力が減少する難点があった.しかし,その後,各社が改良を加え,現在,天然繊維にも合成繊維にも使え,風合いにも変化が少ない製品ができあがっているようである.
最近,これらの抗菌加工繊維をメチシリン耐性黄色ブドウ球菌(MRSA)などの院内感染(病院感染)起因菌の対策手段の1つとして適用していこうとする動向がある.本稿では,抗菌加工繊維の現状などについて解説する.
抗菌加工繊維は,1980年代に"雑菌の繁殖を抑え,臭いを防ぐ"機能性製品として登場したが,特殊な薬剤に浸す"後加工"処理が多く,風合いが落ちたり,洗濯で効力が減少する難点があった.しかし,その後,各社が改良を加え,現在,天然繊維にも合成繊維にも使え,風合いにも変化が少ない製品ができあがっているようである.
最近,これらの抗菌加工繊維をメチシリン耐性黄色ブドウ球菌(MRSA)などの院内感染(病院感染)起因菌の対策手段の1つとして適用していこうとする動向がある.本稿では,抗菌加工繊維の現状などについて解説する.
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