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文献詳細

雑誌文献

臨床検査37巻9号

1993年09月発行

文献概要

研究

PCR法を使用した糞便中のVero毒素遺伝子の迅速検出法

著者: 荒井孝1 関孝2 山本英明1 小林悟士1 山口明1 小野善栄3 城宏輔2 大石勉2

所属機関: 1埼玉県立小児医療センター放射線部 2埼玉県立小児医療センター感染・免疫・アレルギー科 3埼玉県立小児医療臨床検査部

ページ範囲:P.1037 - P.1040

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 腸管出血性大腸菌(Enterohemorrha-gic Escherichia coli; EHEC)惑染症の診断は,従来は糞便中の大腸菌の純培養後,抗血清を使用してO抗原さらにH抗原を検索して行われてきた.筆者らは,患者糞便を短時間trypticase soy broth培地で37℃にて培養し,EHECの純培養と抗血清による同定を行う以前に,PCR法を使用して,迅速にVero毒素遺伝子を検出する方法について検討した.この方法により,糞便中からVero毒素遺伝子を,9~11時間以内に検出でき,EHEC感染症の診断を迅速に行うことが可能となった.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1367

印刷版ISSN:0485-1420

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