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文献詳細

雑誌文献

臨床検査38巻1号

1994年01月発行

文献概要

研究

飲用茶利用の感受性を中心としたMRSAに対する効果および臨床応用

著者: 斎藤奈緒子1 松山隆1 森田秀1 二川原和男1 舟生富寿1 川口俊明2 松山茂2

所属機関: 1鷹揚郷腎研究所弘前病院 2弘前大学医学部泌尿器科学教室

ページ範囲:P.105 - P.107

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 各種茶葉抽出液のMRSAに対する効果について検討した.これらの抗菌作用は緑茶が最も大きく,以下紅茶,中国茶の順でコーヒーには認められなかった.緑茶抽出液の効果は,3%以上で顕著であり,その他のStaphylococcus属にも作用を示した.MRSA咽頭保菌者に,3%緑茶抽出液のネブライザー吸入を試み,咽頭での陰性化を認めた.しかし,鼻腔には無効であり,さらに濃度および施行方法についての工夫が必要と思われた.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1367

印刷版ISSN:0485-1420

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