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文献詳細

雑誌文献

臨床検査38巻1号

1994年01月発行

文献概要

今月の表紙 臨床細菌検査

Helicobacter pylori

著者: 猪狩淳1

所属機関: 1順天堂大学医学部臨床病理学教室

ページ範囲:P. - P.

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 Helicobacter pyloriは1983年,オーストラリアのWarrenとMarshallがヒトの慢性胃炎患者の胃粘膜中に高率に認め,この細菌の分離・培養に成功して以来,本菌と胃粘膜障害との関連性について精力的に検討が進められている.H. pyloriは健康人の胃粘膜にも生息するが,現在では胃疾患,特に慢性胃炎の原因菌とする考えが定着しつつある.
 慢性胃炎患者の胃粘膜生検材料から分離されたらせん状の細菌,Campylobacter様細菌は分類上Campylobacter pyloridesと命名されたが,C. pyloriに訂正された.さらに,菌体脂肪酸組成などの性状が明らかにされるに至り,現在ではH. pyloriに改められた.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1367

印刷版ISSN:0485-1420

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