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文献詳細

雑誌文献

臨床検査38巻11号

1994年10月発行

文献概要

特集 ホルモンと生理活性物質 各論 1.視床下部ホルモン系

4) GH-RH

著者: 高原二郎1 佐藤誠1

所属機関: 1香川医科大学第1内科

ページ範囲:P.69 - P.71

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生合成・分泌・機能
 1.生合成
 GH-RH (growth hormone-releasing hormone)は主として視床下部の弓状核に存在するGH-RHニューロンで産生され,視床下部ホルモンとして生理作用を発揮するが,中枢以外においても胎盤や精巣で産生されることが最近知られている.GH-RH遺伝子は5つのエキソンから成り,全長は約10kbに及ぶと考えられている.
 GH-RHの生合成は,他のペプチドホルモンと同様にGH-RHニューロンの核内においてGH-RH遺伝子から転写されたRNAが,スプライシング機構によりイントロン部分が除かれ,約750塩基のGH-RH-mRNAが産生されることから始まる.GH-RHmR-NAから翻訳された107個あるいは108個のアミノ酸残基からなるプレプロGH-RHは,N端側から30個のシグナルペプチドが除かれてプロGH-RHとなる.プロGH-RHは蛋白分解酵素の作用によって,C端側30個のアミノ酸(GCTP)が除かれ,GH-RH (1-45)となり,さらにC端側のグリシンが除かれてアミド化され最終的に生理活性を有するGH-RH (1-44)NH2となる.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1367

印刷版ISSN:0485-1420

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