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文献詳細

雑誌文献

臨床検査38巻11号

1994年10月発行

文献概要

特集 ホルモンと生理活性物質 各論 2.下垂体前葉ホルモン系

1) GH

著者: 片上秀喜1 松倉茂1

所属機関: 1宮崎医科大学第3内科

ページ範囲:P.72 - P.76

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生合成・分泌・機能
 1.生合成
 1)視床下部性GH分泌調節(図1)
 下垂体のGH (growth hormone;成長ホルモン)分泌は中枢神経系によって調節されている.ストレスなどの刺激は中枢神経系,特に大脳皮質に作用し,脳内の各種の生理活性アミンやペプチドを介して,最終的には視床下部に存在する作用の相反する2つのホルモン,促進性のGH分泌促進因子(growth hormone-releasing hormone;GHRH)と抑制性のソマトスタチン(somatostatin;SRIF)の複合作用の結果,GH分泌が生ずる.血中に放出されたGHは末梢の標的組織(肝臓,脂肪組織,軟骨,骨格筋やその他の広範な組織)に作用し,各組織でインスリン様成長因子-I(IGF-I,別名ソマトメジンC; somatomedin C, SM-C)を産生し,成長や脂肪分解などの各種の生理作用を発現する.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1367

印刷版ISSN:0485-1420

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