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特集 ホルモンと生理活性物質 各論 2.下垂体前葉ホルモン系
2) ACTH, LPH
著者: 田中孝司1
所属機関: 1帝京大学医学部第3内科
ページ範囲:P.77 - P.81
文献購入ページに移動生合成・分泌・機能
副腎皮質刺激ホルモン(ACTH; adrenocorticotro-pic hormone, adrenocorticotropin, corticotropin)は下垂体前葉で合成され,副腎皮質に作用して副腎皮質ステロイドの合成分泌を促進するホルモンである.リポトロピン(LPH; lipotropin, lipotropic hormone)にはβ-LPHとγ-LPHがあり,まとめてLPHと呼ぶ.
ACTHとLPHは,この両者と他の活性ペプチドを含む大分子の共同前駆体(common precursor)として合成されたのち,蛋白分解酵素により切断されて生じる.この共同前駆体はACTH, LPHのほかに色素細胞刺激作用のあるMSH (melanocyte-stimulatinghormone),モルフィン作用のあるエンドルフィンなどを含むためproopiomelanocortin (POMC)と呼ばれる.したがって種々の生理的条件,病態でACTHとLPHの合成,分泌と血中濃度は並行する.
副腎皮質刺激ホルモン(ACTH; adrenocorticotro-pic hormone, adrenocorticotropin, corticotropin)は下垂体前葉で合成され,副腎皮質に作用して副腎皮質ステロイドの合成分泌を促進するホルモンである.リポトロピン(LPH; lipotropin, lipotropic hormone)にはβ-LPHとγ-LPHがあり,まとめてLPHと呼ぶ.
ACTHとLPHは,この両者と他の活性ペプチドを含む大分子の共同前駆体(common precursor)として合成されたのち,蛋白分解酵素により切断されて生じる.この共同前駆体はACTH, LPHのほかに色素細胞刺激作用のあるMSH (melanocyte-stimulatinghormone),モルフィン作用のあるエンドルフィンなどを含むためproopiomelanocortin (POMC)と呼ばれる.したがって種々の生理的条件,病態でACTHとLPHの合成,分泌と血中濃度は並行する.
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