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文献詳細

雑誌文献

臨床検査38巻11号

1994年10月発行

文献概要

特集 ホルモンと生理活性物質 各論 6.副腎皮質ホルモン系

3)アルドステロン

著者: 𠮷見輝也1

所属機関: 1浜松医科大学第2内科

ページ範囲:P.125 - P.129

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生合成・分泌・機能
 生体内に分泌される最も強力なミネラロコルチコイドはアルドステロン(aldosterone)で,副腎皮質の球状層でのみ生合成される.生合成の過程で生じる18ヒドロキシコルチコステロン,コルチコステロン,デオキシコルチコステロン(DOC)や,グルココルチコイドのコルチゾールにもミネラロコルチコイド作用が認められる.18ヒドロキシコルチコステロンとアルドステロンは,球状層で合成されアンギオテンシンにより分泌調節を受けるが,コルチコステロン,DOC,コルチゾールは索状層で合成されACTHによって分泌調節を受けている1).アルドステロンは腎臓でのNa吸収作用が最も強力で,生体内で体液量の保持と血圧の調節に主要な役割を演じている.アルドステロン以外のミネラロコルチコイドも,病的状態では過剰に産生されてミネラロコルチコイド過剰症を発症し,レニン―アンギオテンシン系が抑制されるため,アルドステロンの分泌は低下する.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1367

印刷版ISSN:0485-1420

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