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文献詳細

雑誌文献

臨床検査38巻11号

1994年10月発行

文献概要

特集 ホルモンと生理活性物質 各論 8.性腺ホルモン系

3)エストリオール

著者: 臼杵悊1

所属機関: 1筑波大学医学専門学群臨床医学系産科婦人科

ページ範囲:P.168 - P.174

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生合成・分泌・機能
 エストロゲンは主に卵胞で産生されるが,妊婦では胎盤からも大量に産生される.肝臓,脂肪などでも産生されるが,図1に示した経路で副腎皮質,精巣でも微量ながら産生される.エストロゲンは約20種以上が確認されているが,主なものはエストロン(E1),17β-エストラジオール(E2)およびエストリオール(estriol;E3)で,E1とE2(本来の卵巣エストロゲンで最も強力)の代謝は可逆的反応で相互に変換し,E1とE2は,E3(最も弱い卵胞ホルモン作用を持つ)に代謝されるが(図1,2),E3への転換は卵巣では行れず,肝臓,胎盤などで行れる.図1に示すように性腺と副腎皮質のステロイドホルモン代謝経路には多くの類似点がある.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1367

印刷版ISSN:0485-1420

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