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文献詳細

雑誌文献

臨床検査38巻11号

1994年10月発行

文献概要

特集 ホルモンと生理活性物質 各論 11.成長因子系

3) EGF

著者: 伊崎誠一1

所属機関: 1埼玉医科大学総合医療センター皮膚科

ページ範囲:P.216 - P.218

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生合成・分泌・機能
 1.生合成
 上皮成長因子(epidermal growth factor; EGF, S.Cohen,19621)は53個のアミノ酸から成る分子量6,050の一本鎖ポリペプチドである.これはもともとマウスの顎下腺抽出物から発見されたものであるが,これとヒトのEGFはアミノ酸レベルで約70%の相同性を示す(図1).EGFの前駆体(プレプロEGF)は分子量110kDaの細胞膜を貫通する糖蛋白で1,207個のアミノ酸から成る.EGFはこの蛋白の膜貫通ドメインに隣接した一部分にある.
 EGF前駆体をコードするcDNAがヒト腎臓から分離され配列決定された2).24個のエキソンを含む全長約110kbのエキソン構成ならびに蛋白のドメイン構造を図2に示す.EGFは20番目と21番目のエキソン,膜貫通領域は21番目のエキソンにコードされる.プロモーター領域にはTATAおよびCAATボックス様の配列が存在する.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1367

印刷版ISSN:0485-1420

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