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特集 ホルモンと生理活性物質 各論 12.循環調節液性因子系
1)ナトリウム利尿ペプチドファミリー
著者: 菅真一1 伊藤裕1 田中一成1 中尾一和1
所属機関: 1京都大学医学部第2内科
ページ範囲:P.228 - P.232
文献購入ページに移動1984年Matsuoらによりatrial natriuretic peptide(ANP)が単離・構造決定されて以来1),血圧・体液量調節に関与する心臓ホルモンおよび神経ペプチドとしてのANPが注目されてきた.1988年には第2のナトリウム利尿ペプチドとしてbrain natriuretic pe-ptide (BNP)が2)さらに1990年には第3のナトリウム利尿ペプチドとしてC-type natriuretic peptide(CNP)が3)いずれもMatsuoらによりブタ脳から単離され,ナトリウム利尿ペプチドは異なる遺伝子に由来するナトリウム利尿ペプチドファミリーを形成することが明らかになった4).
一方,ナトリウム利尿ペプチド受容体に関する研究も進展し,1988年のクリアランス受容体クローニングに続いて1989年には膜型グアニル酸シクラーゼそのものである2種類の受容体,ANP-A受容体(GC-A)とANP-B受容体(GC-B)がクローニングされた5).
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