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ホルモン遺伝子の発現調節
著者: 中山耕之介1 松本俊夫1
所属機関: 1東京大学医学部第4内科
ページ範囲:P.236 - P.236
文献購入ページに移動PTHの合成は,血中のCaと1,25水酸化ビタミンD(1,25D)による調節を受けている.このCaと1,25DによるPTH合成の調節は,PTH遺伝子の転写領域上流に存在する各々の反応領域への転写調節因子の結合を介することが明らかにされた.細胞外液Caに反応する領域(nCaRE)は,約3,500と2,400bp上流との2か所に存在する.このうちの下流側調節領域はパリンドローム構造をとりバソプレシンやANPなど浸透圧により発現が調節されるホルモン遺伝子上流にも共通して認められることが明らかとなった.現在,nCaREに結合する転写調節因子(nCaREB)の解明が進められているが,複数の転写因子が関与している可能性がある.
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