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文献詳細

雑誌文献

臨床検査38巻11号

1994年10月発行

文献概要

特集 ホルモンと生理活性物質 各論 15.その他

1) GABA

著者: 本橋伸高1

所属機関: 1広島大学医学部神経精神医学教室

ページ範囲:P.260 - P.261

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生合成・分泌・機能
 1.生合成
 γ-アミノ酪酸(γ-aminobutyric acid; GABA)は哺乳類の中枢神経系で最も重要な神経伝達物質と考えられている.GABAはグルタミン酸脱炭酸酵素(GAD)によりグルタミン酸から合成され,GABA-アミノ基転移酵素(GABA-T)に引き続きコハク酸セミアルデヒド脱水素酵素によりコハク酸に分解されクエン酸回路に入る.最近,プトレシンからGABA-アルデヒドを経るGABA合成系が明らかになっており,末梢組織では中心的役割を演じている(図1).
 GABAは初期にはもっぱら中枢神経系内に存在すると考えられていた.しかし,その後の研究により卵管,膵のB細胞,松果体などにも高濃度に存在することが明らかになった.他の末梢組織でのGABA濃度やGAD活性は中枢神経系のせいぜい数%程度にすぎない.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1367

印刷版ISSN:0485-1420

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