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文献詳細

雑誌文献

臨床検査38巻11号

1994年10月発行

特集 ホルモンと生理活性物質

各論 15.その他

2)セロトニン,5-HIAA

著者: 盛政忠臣1

所属機関: 1岡山大学医学部神経内科学講座

ページ範囲:P.262 - P.264

文献概要

生合成・分泌・機能
 1.生合成
 セロトニン〔serotonin,5-ヒドロキシトリプタミン(5-hydroxytryptamine; 5-HT)〕は,血液中のトリプトファンが選択的能動輸送系により細胞内に取り込まれた後,2段階の酵素反応(インドール核5位炭素の水酸化反応(律速酵素であるトリプトファン5-水酸化酵素)と脱炭酸反応(基質特異性が低い芳香族L-アミノ酸脱炭酸酵素)によって生合成される.
 トリプトファンは必須アミノ酸であり,1日の必要摂取量は,約150~200mg程度とされている.体内に摂取されたトリプトファンの大部分(約90%)は蛋白質の材料アミノ酸となり,約8%がキヌレニン代謝経路によりニコチン酸となる.セロトニンへ代謝されるのは,摂取された全トリプトファン量の2%程度とされている.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1367

印刷版ISSN:0485-1420

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