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文献詳細

雑誌文献

臨床検査38巻12号

1994年11月発行

文献概要

今月の表紙 臨床細菌検査

Eikenella corrodens

著者: 猪狩淳1

所属機関: 1順天堂大学医学部臨床病理学教室

ページ範囲:P.1238 - P.1239

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 Eikenella corrodensはEikenella属に属する唯一の細菌である.微好気性のグラム陰性桿菌で,ヒトの口腔内や上気道粘膜に常在する.
 血液寒天培地やチョコレート寒天培地に発育するが,普通寒天培地やマッコンキー寒天培地には発育しない.炭酸ガス培養によりよく発育し,通常2.5~10%CO2の環境下で,35~37℃,48時間培養する.集落は小さく(直径0.5~1mm),辺縁扁平,中央凸あるいはドーム状の特徴ある形をし,培地の表面にめり込むように発育するもの(pitting colony, corrode)とそうでないもの(nonpitting colony)が同時に認められる.菌苔は薄い黄色調を呈することが多く,次亜塩素酸塩系の漂白剤に似た独得の臭気を放つ.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1367

印刷版ISSN:0485-1420

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