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今月の主題 超音波検査―最近の進歩 巻頭言
超音波診断技術の流れ
著者: 伊東紘一1
所属機関: 1自治医科大学臨床病理部
ページ範囲:P.1245 - P.1246
文献購入ページに移動 超音波を利用した検査・診断は1947年のDussikに始まるとされる.しかし,実際に超音波により生体内部を描出することができ,診断に利用できることがわかってきたのは,JJ WildとJM Reidが超音波断層法により癌を描き出した1950年ごろからである.もちろん,現在の超音波検査・診断の発展から振り返ると,1842年のCJ Dopplerと1880年のPiere, Jack Curieによるドプラ効果とピエゾ電気現象の発見は特筆する貢献であったことは言うまでもない.その後基礎,臨床あるいは各科領域における数々の発明,開発,研究により,検査・診断の進歩が加速されてきた.これまでの超音波検査・診断の発展の道のりにおいて数々の山々をなす研究があったが,リアルタイム診断装置とカラードプラ診断装置の出現は特筆すべき大きな山であったといえる.現在の超音波検査・診断のレベルは本号の各論文において示されるところである.これらの超音波診断の流れについて概観してみることにしたい.
超音波を用いて診断を行ううえで,大きな流れと小さな流れ,非観血的な流れと観血的な流れ,非侵襲的な流れと侵襲的な流れ,定性的な診断と定量的な診断法,解剖的な情報と機能的な情報,各臓器におけるそれぞれの流れなど,さまざまな道筋がみられる.これらの幾筋もの流れを見ていくことにする.
超音波を用いて診断を行ううえで,大きな流れと小さな流れ,非観血的な流れと観血的な流れ,非侵襲的な流れと侵襲的な流れ,定性的な診断と定量的な診断法,解剖的な情報と機能的な情報,各臓器におけるそれぞれの流れなど,さまざまな道筋がみられる.これらの幾筋もの流れを見ていくことにする.
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