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今月の主題 超音波検査―最近の進歩 腹部消化器領域
腫瘍造影法
著者: 工藤正俊1
所属機関: 1神戸市立中央市民病院消化器センター内科
ページ範囲:P.1267 - P.1272
文献購入ページに移動 USアンギオグラフィは,超音波検査と血管造影を組み合わせた新しい手法であり腹部,特に肝・胆・膵領域の腫瘍の血行動態的診断の目的で施行される.特に肝腫瘍においては,正確な血管構築を描出するうえで本法はきわめて有用で,肝細胞癌,転移性肝癌,血管腫,FNH,腺腫様過形成の診断能が向上する.膵腫瘍では,膵癌と腫瘤形成性膵炎の鑑別や,膵島細胞腫の診断に有用である.胆道系の腫瘍では,胆嚢隆起性病変の血流の検出に有用で,良悪の鑑別の一助となりうる.〔臨床検査38:1267-1272,1994〕
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