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文献詳細

雑誌文献

臨床検査38巻12号

1994年11月発行

文献概要

今月の主題 超音波検査―最近の進歩 産婦人科領域

胎児の出生前診断

著者: 原量宏1

所属機関: 1香川医科大学母子科学教室

ページ範囲:P.1298 - P.1301

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 すべての妊婦にとって最も関心の高い問題が,胎児の奇形の有無に関することである.香川医大の分娩統計においても,妊娠12週以降においてなんらかの先天異常が3.4%の頻度で認められており,出生前に胎児に異常がないことを確認し,妊婦の不安を軽減しておくことは意義のあることである.不幸にして異常が発見された場合においても,水頭症や消化管の異常などに関しては,出生後早期の手術により大幅に予後が改善されている.また,最近は子宮内においても胎内手術の試みが報告されており,先天異常の早期発見と正確な診断は臨床的にも重要と思われる.〔臨床検査38:1298-1301,1994〕

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1367

印刷版ISSN:0485-1420

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