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文献詳細

雑誌文献

臨床検査38巻12号

1994年11月発行

文献概要

今月の主題 超音波検査―最近の進歩 話題

高速度超音波差分断層法(high-speed DSE)の臨床的意義

著者: 石原謙1 桝田晃司1 長倉俊明1 近藤寛也2 田内潤3

所属機関: 1国立大阪病院臨床研究部医用工学研究室 2大阪大学医学部第一内科 3大阪労災病院内科

ページ範囲:P.1310 - P.1313

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1.はじめに
 従来のBモード超音波断層法では,通常の扇形走査において毎秒30画面すなわち時間分解能33msの観察に制限され,さらに空間分解能ひいては変位分解能も実際上超音波波長の数倍の約1~3mm程度であり,高精度な変位計測は困難であった.
 そこで,新しい画像診断法として10ms以下の高い時間分解能と,使用超音波波長よりはるかに短い0.05mm (50μm)以下の高精度な変位分解能を兼ね備えた,高速度超音波差分断層浸(high-speed digital subtraction echography;high-speed DSE)を開発1~5)した.その概要とその医学的有用性6~10)のいくつかを述べる.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1367

印刷版ISSN:0485-1420

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