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文献詳細

雑誌文献

臨床検査38巻12号

1994年11月発行

文献概要

今月の主題 超音波検査―最近の進歩 話題

AQ(自動定量計測)法の現状

著者: 冨本茂裕1 上松正朗1 宮武邦夫2

所属機関: 1国立循環器病センター病院第一病棟部心臓内科 2国立循環器病センター病院生理機能検査部

ページ範囲:P.1315 - P.1317

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1.AQとは
 最近,血液と心臓構造物との音響学的特性の差を認識し,両者間の境界を自動的にトレース,心腔断面積をリアルタイムに算出するシステムが開発された(acoustic quantification;AQ).このシステムを用いると,心内腔断面積やそれに基づいて計算される断面積変化率などが精度よく求められることが報告されている1,2).さらに,本システムには2種類の容量測定プログラム(modified-Simpson法,area-length法)が内蔵されており,瞬時瞬時の心室容積を求めることが可能となっている.この装置を使用することにより,従来は用手的にトレースしなければならなかった心内膜境界がリアルタイムにオンラインで認識され,容積計算やその他の心機能指標を算出する際に有用と考えられる.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1367

印刷版ISSN:0485-1420

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