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今月の表紙 臨床細菌検査
Mycobacterium fortuitum
著者: 猪狩淳1
所属機関: 1順天堂大学医学部臨床病理学教室
ページ範囲:P.1358 - P.1359
文献購入ページに移動 非定型抗酸菌(現在では非結核性抗酸菌と呼ばれる)は,Runyon (1959年)によりI~IV群の4群に分類された.Mycobacterium fortuitumはIV群(迅速発育菌)に属する.IV群のうちヒトに起病性能力を有する菌種は,M.fortuiumのほかに,M.chelonae subsp.chelonaeおよびM.chelonae subsp.abscessusである.
M.fortuitumは迅速発育抗酸菌であり,調製した菌液を小川培地に塗抹し,37℃または33℃,7日間培養すると培地全面に旺盛な発育が見られる.なお,2~4日間の培養で,表面平滑(S型)時に粗(R型)の半球状の白色ないし象牙色の集落が認められるようになる.暗所および光照射後の着色はなく光発色性は陰性である.抗酸菌染色では,抗酸性で,形態は多形性を示し長い糸状や混棒状を呈する.ときに数珠状を呈し,菌体の端に卵円形の非染色部分を認めることがある.
M.fortuitumは迅速発育抗酸菌であり,調製した菌液を小川培地に塗抹し,37℃または33℃,7日間培養すると培地全面に旺盛な発育が見られる.なお,2~4日間の培養で,表面平滑(S型)時に粗(R型)の半球状の白色ないし象牙色の集落が認められるようになる.暗所および光照射後の着色はなく光発色性は陰性である.抗酸菌染色では,抗酸性で,形態は多形性を示し長い糸状や混棒状を呈する.ときに数珠状を呈し,菌体の端に卵円形の非染色部分を認めることがある.
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