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今月の主題 敗血症
総説
文献概要
寄生体の感染,発症,発症後の病態の進展は,寄生体の病原性と宿主感染抵抗性との相対的な力関係と医学的処置の修飾により決まる.この一連の流れの中の重症病態を指す漠然とした純臨床的な概念として,"敗血症"がある.時代ごとの病態の認識,臨床的必要性により,種々定義されてきたが,今日,サイトカインネットワークの解明と,サイトカイン療法実施上の必要から,systemic inflammatory response syn-drome (SIRS)―全身性炎症反応を伴う感染病態の重症局面との捉え方がなされつつある.〔臨床検査38:1365-1369,1994〕
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