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文献詳細

雑誌文献

臨床検査38巻13号

1994年12月発行

文献概要

今月の主題 敗血症 話題

IVH敗血症

著者: 下野信行1 澤江義郎2

所属機関: 1九州大学医学部第一内科 2九州大学医療技術短期大学部

ページ範囲:P.1416 - P.1417

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1.はじめに
 IVH (intravenous hyperalimentation)は中心静脈カテーテルによる高カロリー輸液の手技として1970年代から普及しはじめたが,同時に,しばしば感染症の合併がみられるようになった.Ryanら1)によると,IVH敗血症とは経静脈的高カロリー輸液を実施中の患者が敗血症症状を呈し,ほかに明らかな感染病巣がなく,カテーテル抜去により臨床症状の改善が認められ,カテーテル先端あるいは血液の培養により菌陽性であるものとしている.また,Kruseら2)はcatheter col-onization,bacteremia,sepsisと3段階に厳密に区別することを提案しているが,これらの鑑別は必ずしも容易でない.ここでは,IVHに起因すると思われる敗血症(菌血症)の病因,診断,治療法の現況について述べる.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1367

印刷版ISSN:0485-1420

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