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唾液腺のpolymorphous low grade adenocarcinoma
著者: 出雲俊之1
所属機関: 1埼玉県立がんセンター病理部
ページ範囲:P.1442 - P.1444
文献購入ページに移動 唾液腺腫瘍は,多彩な組織像を呈することを特徴とする腫瘍で,これは腺房から導管までの各腺系上皮細胞に加えて,上皮―間葉の中間的性格を持つ筋上皮細胞が腫瘍を構成するためと考えられている.組織型によって発症部位や病態が大きく異なり,唾液腺腫瘍のWHO新分類(1991)1)では,予後や治療法の違いを反映した組織型分類とするために,旧分類のadenocarcinomaを9型に細分した.最も悪性度の低いpolymorphouslow grade adenocarcinoma (PLGA)から最も悪性度の高いsalivary duct carcinoma,そしてその他のadenocarcinomaである.表1に各悪性度を付記したWHO新分類を示す.各組織型の病態を理解したうえでの,より適切な治療法選択が望まれる.
なお,旧分類が基本的には,大唾液腺腫瘍の分類であったのに対し,新分類では口腔粘膜のほぼ全域に分布する小唾液腺の腫瘍をも含めた組織型分類となっている.
なお,旧分類が基本的には,大唾液腺腫瘍の分類であったのに対し,新分類では口腔粘膜のほぼ全域に分布する小唾液腺の腫瘍をも含めた組織型分類となっている.
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