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文献詳細

雑誌文献

臨床検査38巻2号

1994年02月発行

文献概要

今月の主題 生物・化学発光計測 総説

化学発光概論

著者: 三田智文1 今井一洋1

所属機関: 1東京大学薬学部薬品分析化学教室

ページ範囲:P.150 - P.154

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 化学発光は,化学反応により分子が励起されて励起状態となり,そこから基底状態に戻る際に光を放つ現象である.化学発光を用いた分析系は,ルミノールを利用した血痕の鑑定などが古くから行われてきたが,近年,過シュウ酸エステル化学発光などの系を用いて,10-15molあるいは10-18molの範囲までの分析が可能となり,感度が高いために,生体内および環境中の超微量物質の検出に利用されるようになっている.また,免疫化学的測定法との組み合わせによる化学発光イムノアッセイも開発されており,今後,生命化学,臨床化学,環境化学などの分野をはじめ,広い分野で化学発光がますます利用されていくものと思われる.〔臨床検査38:150-154,1994〕

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1367

印刷版ISSN:0485-1420

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