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文献詳細

雑誌文献

臨床検査38巻3号

1994年03月発行

文献概要

コーヒーブレイク

プライド

著者: 屋形稔1

所属機関: 1東新潟病院

ページ範囲:P.277 - P.277

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 JRが国鉄と呼ばれていたころ,国鉄をよくする新潟乗客の会の委員のようなものに選ばれたことがあった.年に2回ぐらい会があって利用中感じたことを何でもしゃべって国鉄サービスの改善に資するのであるが,3年ほど務めている間はあまり苦情の種がなかった.辞めた途端にあれこれ気づくことが多く驚いたが時遅しであった.その習性の名残りか,2年ほど前に車内の携帯電話のあまりの傍若無人さに腹が立って,JR東日本の新潟支社長に投書して改善を促したところていねいな返事が来た.デッキで使用して欲しいという車内放送を必ず流してくれるようになり,目にみえて過ごし良くなった.もちろん放送があっても平気で無視する人間は絶えない.
 外人が奇異に感じるらしいし私たちも呆れるのは,子供が列車内を走り回って騒いでいるのに母親は平然と顧みない風景があまりに多いことである.父親のほうは多少気にしたりするが,若い両親はなべて無頓着である.学校教育の欠陥もあるのか,日本人本来の公共環境に対するレセプターの欠如なのか原因ははっきりしない.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1367

印刷版ISSN:0485-1420

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