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文献詳細

雑誌文献

臨床検査38巻3号

1994年03月発行

文献概要

今月の主題 周術期の検査 総説

手術侵襲に対する生体反応

著者: 小川道雄1

所属機関: 1熊本大学医学部第2外科

ページ範囲:P.279 - P.283

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 外科手術後には生体の呼吸,循環,代謝,内分泌,免疫など種々の機能に大きな変化がみられる.この変化は侵襲に対して生体の内部環境の恒常性を保つための反応で,生体反応と呼ばれる.従来生体反応は視床下部を中心とした神経内分泌反応としてとらえられてきた.しかし,最近エンドトキシン(サイトカインを誘導する)やサイトカインの投与によっても同じような生体反応が起こること,手術後には生体内でサイトカインの大きな変動が起こることが明らかにされた.生体反応はサイトカイン誘発反応として新しい視点から再検討されている.〔臨床検査38: 279-283,1994〕

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1367

印刷版ISSN:0485-1420

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