icon fsr

文献詳細

雑誌文献

臨床検査38巻3号

1994年03月発行

文献概要

今月の主題 周術期の検査 耐術能検査

腎機能検査

著者: 出口修宏1

所属機関: 1慶應義塾大学医学部泌尿器科学教室

ページ範囲:P.293 - P.295

文献購入ページに移動
1.はじめに
 術前のスクリーニングとしての腎機能検査は,患者に合併症などがない場合には比較的簡単な検査でよい.しかし,高齢者や既往歴に腎疾患などがある場合には慎重に行わなければならない.特に,泌尿器科的疾患で,腎臓に関連する手術をする場合には,術前の腎機能検査を十分に行う必要がある.いずれにせよ,術前の検査の意義は,麻酔などを含めて患者が手術に耐えられるかどうかを判定するとともに,予測される腎機能障害に対する対応策を立てることにある.
 本稿では,一般手術前のスクリーニングとしての腎機能検査について主に述べると同時に,腎摘出術などのネフロンの減少をきたす手術を施行する場合に必要な検査を列挙し参考とする(表1).

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1367

印刷版ISSN:0485-1420

雑誌購入ページに移動
icon up
あなたは医療従事者ですか?