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ひと―ベノジェクトⅡリレー訪問
菅野 剛史
著者: 土田一男
所属機関:
ページ範囲:P.390 - P.391
文献購入ページに移動 1966年当時,東京都済生会中央病院の副院長は堀内光先生であった.先生は糖尿病の大家であり,この病院の糖尿病の外来はわが国でも屈指の外来だった.そのころはわが国で血糖の基準化が必要であると痛感されていた時代である.ソモジー法,ハーゲドロン法など還元法に加えて,縮合法が出現する時代であり,糖尿病学会としては真の血糖値を測定するにはどの方法を勧告するかが重要な課題とされていた.どうも堀内先生は血糖の測定法の標準法を策定する委員会の委員長であったらしい.医化学教室で誰か?と言っていた矢先に,博多の内分泌学会に演題を出していた私と先生が,博多・赤坂の農林省の宿舎の風呂でばったりとご一緒することになった.
先生は熱を込めて現在の血糖の測定の現状を述べられた.医化学というのは分析もするのだからぜひ手伝うようにとのご依頼を,熱い湯につかりながら裸で承ったのが私がこの道に入ることになったきっかけである.
先生は熱を込めて現在の血糖の測定の現状を述べられた.医化学というのは分析もするのだからぜひ手伝うようにとのご依頼を,熱い湯につかりながら裸で承ったのが私がこの道に入ることになったきっかけである.
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