icon fsr

文献詳細

雑誌文献

臨床検査38巻4号

1994年04月発行

文献概要

今月の表紙 臨床細菌検査

Mycoplasma pneumoniae

著者: 猪狩淳1

所属機関: 1順天堂大学医学部臨床病理学教室

ページ範囲:P.392 - P.393

文献購入ページに移動
 Mycoplasmaは自己増殖能を持ち,細菌の中では最も小さく,濾過性病原体である.自己増殖能を持つ点でウイルスやリケッチアとは異なる.構造上は細胞壁がなく,3層からなる限界膜と呼ばれる膜を持つ.細胞壁を持たないので,細胞壁合成阻害剤であるβ-ラクタム系抗生物質(ペニシリン剤やセフェム剤など)に感受性がない.
 ヒトから分離されるMycoplasmaは,現在12種が知られており,Mycoplasma pneumoniaeとMycoplasma hominisないしUreaplasma urealyticumがヒトへの感染への関与が示唆されているが,病原性が明らかにされているのはM. pneumoniaeのみである.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1367

印刷版ISSN:0485-1420

雑誌購入ページに移動
icon up

本サービスは医療関係者に向けた情報提供を目的としております。
一般の方に対する情報提供を目的としたものではない事をご了承ください。
また,本サービスのご利用にあたっては,利用規約およびプライバシーポリシーへの同意が必要です。

※本サービスを使わずにご契約中の電子商品をご利用したい場合はこちら